初天神、左遷の日

1月25日は何の日?

初天神、左遷の日

今日の「初天神」、記念日である「左遷の日」は学問の神様と呼ばれる菅原道真がキーワードとなります。

菅原道真と左遷の日

845年6月25日、学者の家系に生を受けた菅原道真は、幼いころから文才に優れたく卓越した向学心で才能を発揮しました。そして宇多天皇の信任も厚く学者の身ながら政治家としても異例の早さで醍醐天皇の御代に右大臣にまで昇り詰めました。そこには藤原氏の権勢を抑えたいという意向も働いていました。

この出世が災いして妬まれることも多く、重ねて権力を手にするために菅原道真が邪魔であった藤原時平(当時左大臣)の策略によって罪に陥れられ、それを信じた醍醐天皇によって大宰権帥に左遷、流罪となり、その地大宰府で亡くなりました。この左遷された日が901年(延喜元年)1月25日でした。そこで左遷の日が1月25日の記念日となっています。

失意の菅原道真はその2年後の2月25日に亡くなります。

 

政治家としては挫折しましたが、学者としての評価は当時から高いものがありました。

学問の神様としての菅原道真

この悲劇の一生には、いくつかの伝説が生まれました。

菅原道真の死後、京都では落雷が続いたり、この謀略を謀った藤原一族など関係者の変死が続きました。これが当時社会的に強い影響のあった怨霊信仰と結びつき、菅原道真の怨霊によるものとされました。雷神、疫神、天満天神と観念されました。

その道真の御霊を祀るために北野天満宮が造営されます。

鎌倉時代以降に入ると、儒家菅原家の氏神(うじがみ)・学徳への追慕から、儒学者・文人の間では文道・学問・書の守り神としての霊験(れいげん)が広まりました。

江戸時代には寺子屋教育の普及とともに学問の神として庶民の子弟にまで広まります。元々はその才能や真面目でひたむきな人柄から多くの人から尊敬された人物であった菅原道真は、天神様として広く崇められるようになりました。

菅原道真の誕生日、没日が共に25日であることから新暦に移行した現在も毎月25日は天神様の縁日となります。

そこで年の初めの一番最初の1月25日は初天神と呼ばれています。

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