巳の日とは

巳の日(みのひ)Snake day、day of the Snake

巳の日について

十二支の6番目、巳にあたる日です。

干支は古来より方位や日付、時刻等を示すために用いられてきました。

日本では干支と呼ばれることが多いですが、この十二支は毎年の年賀状のデザインで目にする動物などで馴染みがありますね。この十二支である巳の日は12日毎に巡ってくる吉日です。

本来の干支は十干(天干とも言われる甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と十二支(地支とも呼ばれる子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)の組み合わせで60種類となります。

巳は動物でいう蛇ですね。

巳は芸事や金運、財運を司る女神、弁財天の遣いと言われています。そのため、金運の吉日と言われています。

お金にまつわる事、お財布を新調したり、財運に関わることに良い日とされています。

また、新年1月、最初の巳の日を「初巳」と言い、その日は弁財天の縁日が行われます。

そんな縁のある弁財天にお参りに行くのに良い日とされていますので、銭洗い弁天へ御浄銭に行くのも楽しいですね。

ちなみに、御浄銭したお金はお財布に入れたり、特別な日、良いことに使いましょうと言われています。清められたお金を世の中に巡らせ、それが福となり使った人に帰ってくるとのことです。ステキな循環ですね!

そのため、御浄銭は欲や邪念のために使うことは良くないとされています。

使うときにのせた感情が巡って戻ってくる…そう思うと、どんな時に使えばよいか解るような気がします。

コロナ禍で外出の難しい期間は、Googlemapを使用して行ってみたい弁財天様をネット上で訪問したり、行ってみたい神社を検索してみると公式サイトやYouTubeなどで遠隔参拝ができたりもします。

実際に足を運べなくても弁財天様に気を合わせるという意図をもってネット参拝も楽しいかなと思います。

さて、吉日と同様、逆に凶日と重なると…二つの解釈があります。

凶日の縁起の悪さを強めてしまうという考えがある一方、凶日の縁起の悪さを打ち消す、または半減するという考え方もあります。

吉日凶日を決定する起源が異なるため、暦上にこのような真逆なことも起こりますしどちらが正しいとはいえないものです。縁起を担ぐという意味では、ご自身が腑に落ちる考え方に沿っていただくのがよろしいかと思います。

私は、極端な言い方になりますが、必要以上に凶日を恐れる事はないと思っています。

不成就日も過去には「迷信的」ということで、何度も暦から削除されたことがあるそうです。暦作成が朝廷や幕府の手を離れ、民間で行われるようになってから復活してきたものです。

消し去る事はない風習としても、凶日に左右されて何もできない…というのもおかしなことになってしまいます。

凶日として派手な事、大きな事は控える、ゲン担ぎとしては気を付けたい一日…そんな風に考えています。

ご参考になりましたら嬉しいです。